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「だから！まだ…、まだ、投票してねーの！」

「投票してないのは分かっ…。…まだってどうゆうこと？」


まだ投票してない？

え？
もうミスコン終わったよね？

裕也は何を言ってるの？


困惑している私に裕也が近づき、ポケットから何やら紙を取り出した。


「…俺の１票、お前に投票する。」

「…え…？」


それは、ミスコンの投票用紙だった。

四角い枠に裕也の字で“中島姫奈”と書かれている。