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「出場しても、誰が自分に投票したか分かんねーんだろ？…俺は、ちゃんと姫奈に投票したっていう証明…みたいな…。」


裕也が段々途切れ途切れに語る。


裕也の１票が私に…。

私は、裕也が差し出す投票用紙を受け取り、しっかり見ようとしたが、もう涙で目が埋まっていて不可能だった。


「…バカ…。」

こんなことされたら、もっと好きになっちゃうじゃん。

裕也のバカ、キザ野郎…。