テキストサイズ

トライアングル・ラブ

第30章 新しいスタート



裕也が強くしがみつく私を引っ張り、出口を探す。


私はもう涙が流れて流れて…。


「姫奈、怖いなら俺の腕、そのまましがみついてて良いから。ただ、離すなよ?」

「は…離さ…ない!」


私はもう目を瞑って裕也にしがみついた。
何も見たくない!

冷たい風。
小さな灯り。
何か分からないが、感じる物体。


早く、早く外に出たい…!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ