テキストサイズ

トライアングル・ラブ

第30章 新しいスタート



「…私っ!裕也のことが…「言わないで。」


“好き”
最後の2文字を言おうとしたが、再び裕也に言葉を遮られた。


「…え…?」


突然の裕也の低い声に、私は固まった。


今…言わないでって言った…?
…なんで…。


なんでって答えは分かってる。
私が気持ち伝えても、裕也はその気持ちに答えられないから。

私が言う前に、阻止したんだ。


私は涙を流すのを耐えるため、唇を“ギュッ”と噛み、静かに俯いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ