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トライアングル・ラブ

第30章 新しいスタート



「…裕也っ!…私、裕也のことが…。」


そこまで言い、裕也の顔を見る。
裕也は驚いた顔を私に見せる。

ここまで言えば、告白って分かるよね…?



私はもう全身が震えていた。
手にはじんわりと汗を掻き、緊張と不安で涙が出てきそうで、声が出るか分からないくらい喉がカラカラで。


言わなきゃ。
気持ちを伝えなきゃ。


私は一瞬キツく目を瞑り、気合いを入れた。


そして大きく息を吸った。

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