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トライアングル・ラブ

第30章 新しいスタート



「なに?名前変換して恥ずかしくなったの?」


そんな私をからかうように笑う裕也。


「う、うるさい!」


私は“フンッ”と頬を膨らませ、顔を左に回した。


すると裕也がピタッと止まった。


え?
な、なに?


私は左に向いていた顔を元に戻した。
それと同時に、裕也も私の方を向いた。


その瞬間、裕也の顔が真っ正面から私に近づき…顔を通り過ぎ、右耳のところに顔が来た。


「…怒ってる猿も、可愛いよ。」

「…なっ!」


裕也が私の目を見て、ニコッと笑った。

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