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トライアングル・ラブ

第33章 乱れ出す歯車



「ゴメンね、梅ちん。」


私は梅ちんに両手を合わせて謝った。


「ひよこは素直でよろしい!…ぅおい!山Pお前も起きやがれ!」


梅ちんは私にわざとらしい満悦の笑みを向けたと思ったら、私の右隣の机で寝そべっている山ちゃんの頭を教科書で“バシン”と叩いた。


「…だ…。」

「…ん?まだ起きてねーのか?」


ゆっくりと開いた瞳を虚ろにしながら、机から頭を離さない山ちゃんを不思議そうに見つめる梅ちん。

クラスメートの視線も独り占め状態。

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