
トライアングル・ラブ
第33章 乱れ出す歯車
裕也は“ブッ”と少し笑いを吐き出し、それ以上笑わないように頑張って堪えていた。
そして私に手招きをしてきたので、私は物音立てずに、裕也に耳を傾けた。
「姫奈の変顔ウケる。」
声ではなく息声を耳元で出した裕也。
へ…変顔した覚えないんですけど!?
私が目を見開いて裕也を見つめると、裕也は“フッ”と微笑んでくれた。
あ…裕也とちゃんと話したの久しぶり…。
って、今の“ちゃんと話した”に入るのかな?
ねぇ…その微笑みは、“彼女”の私にしか見せない顔…だよね…?
