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トライアングル・ラブ

第33章 乱れ出す歯車



山ちゃんの言葉に誰もが息を呑んだ。

時間が止まった気がした。


山ちゃんに好きな子がいる…。


気づけば心臓は“バクバク”と棒か何かで連打されているようだ。


「そうか…。青春じゃねーか!で、その好きな子には告白したのか?」


私はもう山ちゃんを見ていることが出来なかった。


低速することを知らない心臓。
手の平から滲み出る汗。
寒くもないのに震える唇。


落ち着いて、落ち着いて、私…!!

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