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トライアングル・ラブ

第34章 迷路



「いやぁ、すごい迫力だったね。裕也も山Pも。」

「クラス皆の前で…恥ずかしい…。」


放課後、私と沙織は学校の近くにあるドーナツ店に足を運んだ。


「ま、あの空気じゃほとんどが山Pの好きな子が姫奈って分かっただろうね。」

「…っ嘘!?」


平然と紅茶を飲み続ける沙織とは逆に、私は飲んでいた紅茶を吐き出しそうになる。


ただでさえ、裕也との交際をクラス皆に知られて恥ずかしいのに…。

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