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トライアングル・ラブ

第35章 涙のキス



「お前を好きになった俺も、物好きなの。」


裕也のその言葉が、暗くて長いトンネルに光を射した。


「…エヘヘ。」


嬉しくてつい言葉が漏れる。


「…ったく。お前が静かだと調子狂うんだよ。」

「…え?何?」


声が小さくて聞き取れなかった。


「…んでもねーよ。」


あれ。
機嫌悪くなっちゃった…?

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