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トライアングル・ラブ

第35章 涙のキス



「…俺も、何?」


私は裕也に向かって尋ねた。


「分かるだろ。」

「分かんにゃーい。」


私はふざけながら、裕也に“ぷぅ”と膨らませた頬を見せた。


「…俺の気持ちは、身体で感じろ。」

「…え…?…ン…ッ。」


再び裕也に奪われる唇。


キスはレモンの味がすると言ったのは誰?
キスは甘いって言ったのは誰?


味なんて、全然しないよ。
柔らかくて、温かくて、いっぱいしたくなっちゃう感じ。

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