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トライアングル・ラブ

第36章 求めた光



「…姫奈…。」


山ちゃんの顔が、ゆっくりと近づいてくる。


私は自然と瞳を閉じた。


山ちゃんの顔が徐々に近づいてくるのが、目を瞑っていても分かる。


唇に山ちゃんの息が微かにかかり、くすぐったい。


“姫奈”


ふいにそう呼ぶ裕也の顔が浮かび、私は目を開けた。


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