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トライアングル・ラブ

第36章 求めた光



「…ちが…っ。」


“違う”そう言ったら、山ちゃんを悲しませる。


私は言葉を飲み込んだ。


「…彼氏の見えないところでキスですか。お前、人としてどうなの。」


涙が、止まらない。


でも、一瞬でも山ちゃんに気を許したのは事実。


私は何も言えない。


「…最低だな。お前も、俺の親友も。」


裕也は私と山ちゃんに冷たい視線を送ると、ため息をつき、図書室のドアへと向かって行く。

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