テキストサイズ

トライアングル・ラブ

第38章 変わらぬ絆



「確かにそうだ。っておい!俺、お前に勝てねーじゃん!」


恥ずかしがる私なんかそっちのけで、男子2人はひたすら言い合いにのめり込む。


私は隙をみて沙織の元に駆け寄り、沙織と笑い合った。


「姫奈!」


沙織と笑いあっていると、言い合いをしていた裕也に名前を呼ばれ、私は振り返った。


「お前は、俺の『彼女』だからな!」


満悦の笑みで言う裕也。
私は答えるより前に何故か涙が溢れ出してきた。


「…うん…っ!」


私は笑顔を絶やさず、裕也に返事をした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ