トライアングル・ラブ
第38章 変わらぬ絆
「姫奈!」
今度は隣にいる山ちゃんが私の名前を呼んだので、私は山ちゃんに視線を移した。
「お前は、俺の『親友』だからな!」
山ちゃんの言葉は、優しさが詰まりに詰まっていて、私は笑いと涙が込み上げてきた。
「…うんっ!!」
私が笑顔で答えると、裕也と山ちゃんは2人して笑顔をくれた。
「…って、山Pはかっこつけてんじゃねーよ。引っ込め。」
「おい、最後くらい俺にもかっこつかせろよ。」
結局また言い合いが始まった2人。
私は沙織の隣で、その光景を笑いながら見守った。
-Fin-