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トライアングル・ラブ

第7章 温もり



「待てよ!お前姫奈に何したんだよ!」


涙で視界が歪んでいるが、うっすらと山ちゃんが先輩の胸ぐらを掴んだのが見えた。


「山ちゃ…ダメ…。」


私はおぼつかない足で頑張って立ち上がろうとした。

しかし力が出ない。
下を向いて泣くことしかできなかった。


「姫奈。」


頭の上から聞こえる大好きな人の声。


私はゆっくりと顔を上げた。


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