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トライアングル・ラブ

第7章 温もり



「あーあ。なんかもうダメっぽいね。今回の賭けは敗北だわ。」


先輩の腕が私の両腕から離れた。

その瞬間、私は膝から崩れ落ちた。


「じゃーね、姫奈ちゃん。可愛かったよ。」


先輩は私に背中を向け、出口に向かって歩きだした。

そして駆け付けてきた3人の横を静かに通り過ぎた。


それにイラついたのか、山ちゃんが先輩を追いかけた。

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