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「 Te amo。」

第14章 卒業式。

ガックリ落ち込む僕をよそに、彼女たちは来たバスに乗って行ってしまった。



「まー裕貴落ち込むなってw 覚えてくれてただけ喜べ!」

「まぁそーだよね・・。」

「ってかさ、良い情報ゲット出来たじゃん♫」

良い情報・・?


ニヤリ、と駆。



「チビアリスが春から通う学校が俺らも見学行ったあの学校っしょ? んで、チビアリスの名前は “ ゆず ” 。」

「ゆず・・・彼女にピッタリの名前だよね。」


「裕貴・・・お前・・・。」





「可愛いやつだな!」とまた冷やかしてくる駆を払いのけつつ、春への期待を胸に僕は校舎に入った。

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