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賄賂は君の身体で

第5章 思いで

部長の懇願する表情に流される事のない万里。


元を辿れば、部長の浅はかな思考と行動で、万里まで生徒会の(しかも会長の)雑用係になったのだ。

その原因は間違い無く、山崎部長の彼女である河原光が、天窓のワイヤーを切り、それに驚いてボイラーまで壊してしまったと言う…まさに園芸部カップルによって嵌められた様な気分なのだ。



『ろくな事が無い』



そう思っても仕方ないのだ。



私のファーストキスも簡単に奪われ、それどころか押し倒される始末。



納得できないまま、万里は悶々としつつ家に帰った。

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