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賄賂は君の身体で

第5章 思いで

「先輩、もう友達もやめたいんです。」


『はい?!何で!!』



納得できないと言う先輩の電話を切ると、翌日は教室にまで来て、納得できないと言う。

もう板挟み!!



無視を決め込む私の腕を掴んで教室から引っ張り出されれば、そのまま図書室に連れて来られ、睨まれる。


密室といえばそうだけど、廊下側は全面窓で中はよく見える。



「言いにくい事なんでしょ?理由って。…俺、何かした?!」



少し首を傾げながら、切なそうな顔をするから、万里自身も胸が締め付けられた。

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