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賄賂は君の身体で

第6章 強制収監です!!

徐々に苛立ちが言葉尻に出て来ると、万里は身の危険を察知してもぞもぞと脱ぎ出した。


確かに、濡れたモノを身につけているより、一枚のひざ掛けにくるまれてた方が断然暖かいのだ。


スカートを脱ぐと、それをハンガー掛けながら小柴は笑って言う。



「下着は平気ですか?…流石に脱げないかも知れませんが。あぁ、靴下も脱いでください。」



干している制服をタオルで叩きながら、視線も向けずに言う小柴に、『横にも目が付いてるのか?』と心の中でツッコミを入れながら脱いで、ストーブの近くまで足を運んだ。


手をかざせば暖かくて、その場から動きたくなくなる。
それを見た小柴は、座布団やクッションを床において笑顔を向けた。


「こちらの方がいいんですね?」


「あ、有難うございます。」



有難うも何も、全部小柴のせいなのに、万里は床を作ってもらった思いやりに感謝して、体操座りをして小さく丸まった。

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