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賄賂は君の身体で

第1章 事件です!!

「はい、活動お疲れ様です。」



形式ばった挨拶で軽く頭を下げる万里の上から、またもや無感情の様な声を振りかけて来る。



「園芸部の件って…温室修理で廃部がほぼ決まりだけど。その件だよね?」


「…はい。」


意を決して万里は林道を見上げると、その後の言葉に詰まってしまう。


怖い!!
この人と交渉って…迫力からして負けるよ!!


「…聞いてないの?廃部!!」



一刀両断!!
だけど、私が部長のように直ぐに納得して引き下がるわけないじゃん!!



「聞きました。なので交渉に来ました。」


「君の部活にそんな力があるとは思えないんだけど?」


「はい、お陰様で園芸部に残ってるのは3人の部員だけなので。」


「俺に嫌味言わないでよ。」



鼻で笑う副会長の目は、決して笑ってない。

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