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賄賂は君の身体で

第4章 初仕事

小柴はその場に立ち止まり、万里の足は進むので距離が縮んでいく。

…ごく自然に。



「君は…。」



そう言って首を傾げる姿も見慣れたはずなのに、かっこ良くて見入ってしまう。
それと、昨日の優しさに私は…


心を奪われたのかもしれない。


そう思うと万里は少し恥ずかしくもなる。
平然を装いながら、小柴に話しかける。


「会長も…今からですか?」


「そうだけど…君の事だから…。」


「はい?」

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