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賄賂は君の身体で

第4章 初仕事

何をさせる気だよ!!
鬼!悪魔!!どすけべ!!


一文字に口を結び、万里は小柴を睨みあげる。それを見た小柴はにっこりと笑顔を向けて言う。


「皆に君の事を紹介しますね?」



そう言って背中に手を回され、一緒の歩幅で生徒会室へ向かった。


余りにもエスコートが上手く、自然と背中に手を当てられてる事が不自然じゃ無くて、それが万里にとって気持ちがモヤモヤした。


それでも万里は必死にその事から思考を回避しようと思っていた。


これから会長の雑用係だ。
生徒会のメンバーにも頻繁に会う様になるんだから、当たり前だけど…


なんて考えつつ、チラッと小柴を見上げると、その表情を見て頬を引き攣らせた。


この口角の上がった表情!!

『楽しい事が始まる』
と、何か企んでそうで凄く嫌なんですけど。



「さぁ入って?」


「失礼します。」

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