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賄賂は君の身体で

第1章 事件です!!

万里は唖然とした表情で、部長を見つめた。


マジか!!
これでも部長か?!

散々部費を削られて…校庭の植木の手入れを手伝って肥料や栄養剤その他諸々をうかして来た私の努力をどうしてくれるんだ!!



「ボイラーの修理も込めて50万くらいだと伝えたら…廃部決定だって。」



部長は苦笑しつつ、申し訳なさそうに万里の表情を伺い見る。

もちろん、万里は怒っている。
部長を罵ってやろうと息を吸い込むと、河原がタイミング良く入ってくる。



「奥田さん、ごめんなさい。」



深々と頭を下げて来る河原に、意表をつかれた。

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