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賄賂は君の身体で

第4章 初仕事

『好き』を認めたく無い万里にとって、身体の反応が余計に悩ます。



キスして、ちょっと触られて、声を聞いただけで、ひどく反応する身体。
気持ち悪いとか嫌悪感なんて無かった…。


それが余計に気持ち悪い。
私…おかしい。


そして苦しい。
会長は、何の感情も無くやっている事だと思うと、胸が締め付けられた。



『恋』は、あまりにも突然落ちて、たった1日でこんなにも大きく変化をもたらすのかと、身震いまでした。



子供の頃の初恋とは大きく違う『心と身体』に、完全に狂わされていた万里だった。



顔を覆うように手で隠して縮こまり、万里がベンチに座っているとドアが開いた。

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