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賄賂は君の身体で

第4章 初仕事

「やっぱり落ち着くわぁ…。」



温室についた万里は、ため息をはいた様に呟き、まさに『森林浴』かの様に伸びをしながら奥に進んだ。


なかなか広さのある温室の一角には、簡易に設置されたバーベキューやキャンプで使う様な、パラソル付きの折りたたみ式のベンチテーブルがあり、そこにうなだれるように万里は座った。


ただぼーっとして…


万里は会長である小柴の事を考えていた。



『服従の主』である彼に…ここまで悩まされるとは思わなかったのだ。

正直、嫌では無い。
嫌ではない事が余計に嫌だったのだ。

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