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「起きて、ねぇ起きて。」
「うーん。」
「起きてってば。」「うーん。」
「さっさと起きろ！」　　　　　　　　「は、はい！」　俺は今、全く見覚えの無い女性に起こされた。
誰だ？この人は？
「ほら、さっさと起きろ行くぞ！」
と言って、俺の腕を引っ張る女性。俺はベッドに上半身だけ起きた状態でいろいろ、頭の中を整理する。俺は今、一人暮らしで１８歳彼女はいない。なぜこの人は、家の中にいる？鍵はシッカリかけたはず。
「何をボケッとしている。早く着替えないか！」と言って海の頭を叩く。
「質問いいですか？」
「なんだ？」
「たいへん失礼なことを承知のうえ質問します。貴方は誰なんですか？」
「マリアだ。」
「・・・」
「・・・」
「それだけ！？」
「そーだが、他に何が聞きたい？」
「聞きたいことは山ほどあります。貴方はなぜここにいる？そもそもどーやって俺んちに入ったんですか？」
「私がここにいるのは、お前を連れ戻しに来たためだ。」
「はぁ？」
「私は、ここではなく別の世界から来た。そして、お前は私たちの世界の人間だ。だから連れて帰る。」
「なにそれ、そんなデタラメなことを信じれと？」
「別に、信じなくていい私はあんたを連れて帰る。だから早く着替えろ！」
（信じちゃい無いけど、付き合ったとこ。そのうち自分から本当のことをユーだろ。朝っぱらからこんな気の強い女と言い合うのもメンドーだし）
そして、俺は私服に着替えた。
「はい、着替えましたよ。さっさと別の世界とやらに連れてって下さいよ。」
「ああ、その前に一つ質問だ。」
「なんすか？」
「お前の名前は、黒川 海（くろかわ かい）だよな？」
「はい、そーですよ。」
「よし、じゃあ行こう」
というとマリアは、左胸についている円状の機械のボタンを押した。するとその機械の上の方からチョークみたいなものが出てきた。
「チョッと待ってください。それは？」
「うん？これかこれは空間を切り開くペンだ。」
「空間を切り開くペン？」
「そうだ、これでこうゆうふうに描けば」
と言って、マリアは人が通れるくらいの大きさの四角形を空間に描いた。するとマリアが描いた四角形の中が、歪みや始めた。
「さあ、行くぞ！」
と言って、俺の左手をとって俺とマリアは四角形の空間の中に入っていった。