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黒川 海 ~世界を変える者たち~

第9章 イヴ。

コンコンっとカイはマリアの部屋をノックする。
「だれ?」
「カイです。ちょっと話が」
「入んな。」
ガチャっとドアが半開きになる。
「失礼します。」
「ベッドに座りな。」
「は、はい。」
マリアは脱衣所にいるみたいだ。
「で、なに?話って。」
そう言って、マリアは脱衣所から出てくる。
「えっとですね、単刀直入に聞きますが、!?」
「なに?」
「なに?じゃないですよ!なんつー格好してんですか。」
マリアは頭にハンドタオル、キャミソール、ショーツという格好だ。
「別にいいだろ?あたしら結婚すんだし。」
そう言うとカイのとなりに座る。
「その事なんですけど、マリアさんは俺のことどう思ってるんですか?」
「それは、好きか嫌いかってことか?」
「はい。」
するとマリアはふんと鼻で笑う。
「何がおかしいんですか?」
「お前な、私たち知り合ってからどのくらいたつ?」
「んーまだ、一週間もたってないかな。」
「だろ?」
そう言って、マリアはカイの肩に手をまわす。

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