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黒川 海 ~世界を変える者たち~

第9章 イヴ。

「ん~男ってのはどんな話でもいいんだと思います。」
「それじゃ参考にならないよ。」
イヴはマリアみたいに腕を組む。
「話の内容は何でもいいんです。ただしその話が面白かったり、盛り上がったりしないと退屈しちゃうんです男は。」
「んー」
「アンドさんと二人っきりで話してみたら?」
カイは冗談半分で言ってみた。
「な、な何でそこでアンドがでてくんのよ。」
イヴの顔が赤くなる。
「も、もういい、その話は。それよりカイはマリアのこと好きなの?」
「急に話変わるね。」
「答えて。」
イヴはカイの目を見ながら真剣に言う。
「・・・わかんない。まだ出会って間もないし。」
「本当に?」
「うん。」
「じゃあ、マリアはどうか聴いてきて。」
「俺が?」
「うん。」
「無理ですって。」
「聴かなかったら、口きかないからね。」
「ちょっとそれは、」
「早く行ってきてここで待ってるから。」
カイはしぶしぶマリアの部屋へ向かう。

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