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マリアは話をきりだす。
「今日は確認しに来ただけだ。この男で間違いないんだろ？」
「ああ、間違いない。」
おばあちゃんはカイを見る。カイもおばあちゃんの目を見る。
カイは、おばあちゃんから目が離せない。まるで金縛りにでもあったかのようだ。見れば見るほど、その人に吸い込まれてしまいそうだった。すると、マリアが手のひらをカイの目に被せる。
「あたし達の用件は終わりだ。もう帰る。」
「待ちなさい。少し私の話を聞きなさい。」
「なんだよ、さっさとしてくれよ。」
「お主は自覚しておるか？」
おばあちゃんはカイに聞く。
「え～っと何の話ですか？」
「やはり、自分が世界を変える者だということに自覚は無いか。」
「コイツが世界を変える？なに寝ぼけた事抜かしてるんだ。」
っとマリアは言うがおばあちゃんは無視してカイに言う。
「いいかカイ、この全世界に世界を変える者が七人いる。その者達はお主同様自分がそんな人間だということに、自覚していない。そして、お主はその者達のリーダーになる男だ。それだけは、言っておく。」
「俺がリーダーに？」
「いずれ分かる時が来る。」
そう言っておばあちゃんは微笑む。だがカイは、その笑みには裏があることをなんとなく感じていた。