無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

玄関のマットに一匹の猫が寝ていた。猫は起き上がりカイとマリアを交互に見る。マリアはじっと猫を睨むように見る。。
「えっと、マリアさん、どうかしました？」
「ちょっと、黙ってろ。」
「は、はい。」
すると、猫は部屋の奥に歩いていく。
「行くぞ。」
マリアは猫のあとをつける。
「あっ、ちょっと待ってくださいよ。」
カイはマリアを追いかける。
猫は部屋の襖の前で止まり、「ニャ―」っとなく。
マリアは部屋の襖を開ける。
その部屋は、なんにもなく広さは四畳半と結構狭い。部屋の奥には一人のおばあちゃんが正座して待っていた。
「座りなさい。」
カイとマリアが来るのがわかっていたかのように、座布団が二つ置いてあった。カイとマリアは座布団に座る。さっきの猫はおばあちゃんの膝にのり丸まる。
カイにはマリアが緊張している様に見えた。