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みえない鎖

第13章 意識

思わずクルリ、とアキの方を向く。

「9時ならお腹すく筈だわ。出よう?」

ルームサービスでいいから、何か食べたい。

羞恥心のかけらは残ってたけど、手が届く範囲には見当たらないタオル。

とりあえず出て、急いでタオルを巻いて・・・と考えつつ、背を向けて立ったけど。

「逃がすか」

アキもすかさず立って、私を向かせて腰を引き寄せられる。

「アキっ」
「確かに、誰かさんが意識飛ばすから、まだ食い足りねえし?」

「は?」

グイッと左足を引き上げられ、下ろされたバスタブの端。
足を広げた状態に近くなるのは必然。

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