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みえない鎖

第19章 絡まる視線と・・・

柔らかい唇が合わさり、アキの飲んだコーヒーの苦みが私の舌を伝う。

苦いコーヒー味の甘いキス。

続けて濡れたリップ音が部屋に響くと苦味が少しずつ消えていって、

甘いだけのキスが、残る。

「・・ん・ぁはぁ・・・」

キスとキスの合間に零れる声。

言う、と言った途端に強張っていた身体はゆっくりと、力を抜く事が出来、

アキに対するドキドキは続いているものの、それは心地良いもので。

「・・・もっと、して」

キスをねだると、深くなったと感じるキス。溶ける思考、溶けるカラダ。

そして、カラダの奥底がゆっくりと反応を起こすのが解る。

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