テキストサイズ

みえない鎖

第19章 絡まる視線と・・・

ゆっくりとソファの背もたれに寄りかかると、アキが手の届く範囲から居なくなって。

「アキ、ドコ行ったの?」

私の家の中なのに、急に不安になる。

何処かで、カチャとかドアを開く音がする。

「アキー?」

「行くぞ」

いつの間にか戻ってきていたアキは、耳元で囁くと私を立たせて、拘束中の手を引いてゆっくり歩かせた。

「どこに行くの?」

「外、とか?」

「え?」

外って冗談でしょ?

「冗談だって、ほら」

ほら、と言葉と同時に体が押され、思わず倒れた。スプリングのマットが私を受け止める・・・って事はここはベッド?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ