テキストサイズ

みえない鎖

第20章 翻弄と暴露

・・・今までのは長い前置きだったらしい。このままでは埒が明かない。

「・・・あのね」

言わなくちゃと思いながらも、どもる。元彼の話なんてアキにしたくないのに。

「ん」

「元彼が、マンション前に、いた」

声が小さくなるのは必然。やましい事は何も無いのに・・・。

「へえ?嬉しかった?」

「そんなわけないでしょ?!・・ってドコ舐めてっ」

「気にせず話せよ」

話の途中、アキが舐めたのは左足の親指。

「足なんて汚いからっ」

「それ、青い車の男?」

「な、何で知ってるの!?・・ってソコゃぁっ」

足先を舐めるのを止める事は無く、そして何故か元彼が青い車に乗ってる事も知ってて・・・。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ