みえない鎖
第22章 区切り
無言で近付いてくる元彼は、私と隣のアキに視線を交互に揺らしている。
待伏せしている元彼に何と言って切り出せば一番いいか・・・は昨日から頭の片隅にずっと考えていた。
『もう二度と待伏せしないで』?
『別れてるのに何でいるの』?
『他に女性がいるから、私の事は関係ないはず』?
色々言葉が浮かんでは消えていく。どれが一番効果的なのか、びしっと言える言葉は何か・・・。
決定的な答えが出ないまま、いざ、元彼が目の前に来た時に、出た言葉は・・・、
「・・・何の用?」
あれだけ費やした時間が無駄に思える程、何ともシンプルで、感情のこもらない冷たい印象の一言だった。
待伏せしている元彼に何と言って切り出せば一番いいか・・・は昨日から頭の片隅にずっと考えていた。
『もう二度と待伏せしないで』?
『別れてるのに何でいるの』?
『他に女性がいるから、私の事は関係ないはず』?
色々言葉が浮かんでは消えていく。どれが一番効果的なのか、びしっと言える言葉は何か・・・。
決定的な答えが出ないまま、いざ、元彼が目の前に来た時に、出た言葉は・・・、
「・・・何の用?」
あれだけ費やした時間が無駄に思える程、何ともシンプルで、感情のこもらない冷たい印象の一言だった。