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みえない鎖

第22章 区切り

流れる車窓をぼーっと眺めながら、ホッとしていた・・・けど、ショウタが今どう思っているか?あの対応で良かったのか?は解らない。

あの頃、うやむやにして、別れをちゃんと告げなかった私にも非はあるから、

待伏せされる事に恐怖や怒りが無い訳じゃなかったけど、やっぱりメールの一つぐらいは最低限返したらよかったな、

なんて、今そう思えるのは、やっぱりホッとしてるから?

やがて車はアキのマンションの地下駐車場へ滑り込む。

そういえば、アキが居てくれたからこそ、気持ちがブレずに何とかなったんだから、ありがとって言わなきゃ・・・。

ちょうど車が停車したので、アキの方を向くと、私の方を見ていた。

「どうしたの?」

「整理はついたか?」

「うん、ありがと」

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