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みえない鎖

第25章 強行突破

「ベッドの上でこの状態、とくれば・・・」

言葉から意図する事が読める、何でこんな事になったの?

「離してぇッ」

もがく。たとえそれが、無駄だろう、と。

「往生際が悪いな」

しゅるりと首から外されるネクタイ。まさか、同じ場所で同じような光景を目にする羽目になるなんて・・・。

あのときは高揚感。
そして、今は・・・絶望感。

逃げたい逃げたい逃げたい誰か助けて、誰でもいいから・・・ううん。

誰でもいい訳無い、脳裏に浮かぶ顔は1人だけ。例え騙されていたとしても今の状況から比べれば、まだ、マシよッ!!

「助けてアキッ!!」
「無駄だって」

優位なショウタが余裕ぶりつつ、ネクタイで私の両手を器用に拘束・・・した。

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