みえない鎖
第29章 絡むしがらみ
慌てて掃除を始めているウェイトレスと・・・確か瑠璃とバイトが一緒の女性。
視線を横にずらすと、未だに茫然と立ち尽くしてる男。瑠璃と俺と女性の間を視線が行ったり来たりしている。
瑠璃は、始め茫然自失だったけど、周りが慌てだしたので、我に返って一緒に掃除を始めている。
瑠璃は俺に背を向けているから、未だ俺には気付いてないらしい。
一通り掃除が済み、ウェイトレスが離れたのを確認して、瑠璃へ背中越しに声をかける。
「・・・何やってる、ここで」
「あっ、瑠璃ちゃんの彼氏さんっ」
女性の声に、勢いよく振り返る瑠璃。目がこれでもかってぐらい見開かれる。
「あっぇっと・・・」
「帰るぞ」
瑠璃と距離があったので、近付こうとすると・・・。
「待って下さい。一緒にお茶しましょうよ。ちょうど私の彼も来たこと、だ、し・・・」
女性の声が尻すぼみになる。流石に何か察したらしい。雰囲気を。
視線を横にずらすと、未だに茫然と立ち尽くしてる男。瑠璃と俺と女性の間を視線が行ったり来たりしている。
瑠璃は、始め茫然自失だったけど、周りが慌てだしたので、我に返って一緒に掃除を始めている。
瑠璃は俺に背を向けているから、未だ俺には気付いてないらしい。
一通り掃除が済み、ウェイトレスが離れたのを確認して、瑠璃へ背中越しに声をかける。
「・・・何やってる、ここで」
「あっ、瑠璃ちゃんの彼氏さんっ」
女性の声に、勢いよく振り返る瑠璃。目がこれでもかってぐらい見開かれる。
「あっぇっと・・・」
「帰るぞ」
瑠璃と距離があったので、近付こうとすると・・・。
「待って下さい。一緒にお茶しましょうよ。ちょうど私の彼も来たこと、だ、し・・・」
女性の声が尻すぼみになる。流石に何か察したらしい。雰囲気を。