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みえない鎖

第30章 解くしがらみと甘い誘惑

・・・あれ?

お風呂からあがって、リビングに戻ると、全ての電気が消されていた。

ただ、マンションの上層階のお蔭で、遠くに見える窓から見える外の景色はネオンで綺麗に見える。

何故かカーテンが綺麗に開け放されて・・・窓のそばには近寄れないけど。

「部屋に戻ったの?」

「いや」

暗闇に目が慣れてくると、ソファに座っているアキが解る。何か飲んでるみたい。

「電気点けないの?」

「点けてもいいカッコしてんの?」

何て返事しようか迷ったけど、とりあえず、

「・・・さぁ?」

とはぐらかす。アキの姿は解るけど、表情までは読み取れない。

「来いよ」

「うん」

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