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みえない鎖

第33章 エピローグ

「ってこんなことしてる場合じゃなかった!!」

午後だ、という事実を思い出し、ベッドから降りる。

朝ピル飲んでないじゃない!!

「逃げるなよ」

「いや、そういう問題じゃないから!!」

いつの間にかペットボトルは机の上で、ベッドに腰掛けたままのアキの両腕は、立ち尽くす私をしっかりと拘束してる。

「離して」

「逃げるから嫌だ」

アキが急に駄々っ子に見える。逃げるとかそういう問題じゃなくて!

「薬飲まないとダメだから、ね?」

ピル飲みたいって口に出すの、何だか照れる。昨日それ以上のことしてるって解ってるけど。

でも、言わないと離してくれそうにないし・・・ってトイレに行くとか言えば良かったかも、

・・・失敗したっ。

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