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みえない鎖

第33章 エピローグ

「薬?・・・ピルか」

腕を絡めたまま、思案するアキ。・・・薬飲んでることは知ってるはず。

じゃあ仕方ないな、とか言いながら薬を取りに行かせてくれると思っていたけど、

立ち上がったアキの拘束はさっきより強くなって・・・。

「・・・ピル、このまま飲まずにヤったらどうする?」

って耳元で恐ろしいことを呟いた。

「・・・・・・な、なに、何、言っ、て・・・」

明らかに私の声は狼狽してる。まだ昨日飲んでから1日と数時間。今飲めば間に合うけど、飲まなかった場合・・・次に飲んでも間に合わない可能性が高くなる。

というか、避妊の為というより治療の為の意味合いが強いピルを抜くという選択肢は私には無い。

「・・・昨日の夜の様にさ、意識を失うまで抱きつぶしたら、さ。・・・可能性あるよな?」

可能性どころじゃない。下手すれば確実に・・・。

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