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みえない鎖

第6章 自覚

アキの車だろうか?

でもアキだったら連絡してくれないかな?

なら、アキの車じゃないかな?

あれこれ考えている内に、新たに車がマンション近くに止まって、人・・・じゃないアキが降りてきた。

「何やってる」

アキはそう言うと、私の腕を掴んで、車の助手席まで引っ張ると。

「乗れ」

私を助手席に強引に乗せて、車は静かに発進した。

アキの車のヘッドライトに気になっていた車が一瞬照らされた時、少しびっくりした。

その青い車は・・・元彼の車に見えたから。

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