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みえない鎖

第7章 布石

そのまま舌がするりと入ってきて口内を犯され、約1週間ぶりのアキに酔いそうになる。

例えが悪いかもしれないけど、アキは麻薬の様な人かも知れない。

キス1つで、私が私では無くなっていく気がする、から。

「・・・っんんんっ、っぅんっ・・」

息苦しくなるキスに、逃れようとする私。
逃れようとする私を、私の唇を
執拗に追うアキ・・・。

「逃すかよ」

離れた唇は一瞬。
短い宣言ののち再び塞がり、息苦しさと共に、思考がトロトロに溶かされ・・・、

長い時間をかけたキスは、私を簡単に陥落させてしまう。

唇が離れる時に一筋の糸がお互いを繋いで・・・切れた。

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