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みえない鎖

第2章 出会い

夜の街を歩き回ってた時の事。

男と会う。

きっかけは、酔っ払いの男に絡まれていた私を助けた、というそれだけのこと。

どこにでも転がってそうなよくあるきっかけだったけど、そこから、知り合いになった。

名前はアキ、とだけ男は名乗った。

アキは見た目カッコいい。
けど、正体不明だった。
会うのはいつも夜の街のとあるバーだったけど、会う度に印象が違った。

ある時は、普通に働いているようにも見え、
ある時は、少し髪を遊ばせているとホストにも見え、
ある時は、夜の街の中で知り合いが多いので、怪しい仕事でもしている?と勘繰りたくなる事もあったり、
バーで普通にシェイカーを振る姿は、バーで働いていると言われても違和感は無かった。

始めはカッコイイなーぐらいの気持ちしか無かったけど、少しずつ彼がバーに来ない日に淋しさを感じるようになった。

会えばバーで時々見せる優しさにドキドキし、少しずつはまっていくのが解った。

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