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みえない鎖

第9章 零れ落ちた言葉

思案していたその間、簡単に瑠璃を綺麗にして、シャワーを浴び小ざっぱりし、様子をベッドまで見に戻れば、

瑠璃はそのまま眠ってしまったようで、可愛い寝息を立てている。

「・・・アキぃ・・」

名前を呼ばれるがどうやら寝言らしい。

「無防備だな」

お互い相手の事を詳しくは知らないってのに、瑠璃は結構のんきなのか?

それとも俺をセフレか何かだと思っているとか?

と、自分自身で想像したセフレというワードに若干苛立ち、チッと舌打ち。

勝手なもので、瑠璃と会う前まではセフレみたいな間柄の女と会う事は、全く無かったとは言えない。

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