テキストサイズ

みえない鎖

第11章 素の相手

ホテルはチェックアウトするのかと思っていたけど。

「もう1泊する」

というので、内心びっくりしながら、部屋を出る。

「軽く何か食べておくか」

時刻は、もう8時になろうとしている。

ホテルの中をお互いの指を絡ませ合う、恋人つなぎで歩く。
少し照れるけど、とっても嬉しい。

ただ、すれ違う女性の目線が若干痛い・・・気がするけど。

「瑠璃」

「ん?」

「食べながら、瑠璃の話を聞くからな」

「話って?」

「色々」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ