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みえない鎖

第2章 出会い

「飲み過ぎ」

グラスを取り上げられ、

「帰るぞ」

という声とともに、腰をグイッと抱えられる。

アキと密着するとそこから熱が生まれてドキドキした。

バーの中にいた他の女性客から微かなブーイングが聞こえた気がした。

そのままタクシーに乗せられ、行き先も告げられず着いた先は、ドキドキするどころか、既に酒に酔って朦朧としていたから解らなかった。

ただ、柔らかいベッドの上にアキが身体を横たえてくれたのは解ったので、その心地よさにうっとりしつつ・・・目を閉じる。

その状態でアキと何か話をした。
内容までは覚えてないけど。

少しずつ襲ってくる睡魔に、耐えられなくなって、そのまま意識を手放した。

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